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 当社の社内検定は厚生労働大臣の認定を取得しています。
社内検定の名称 互省製作所社内技能検定
認定社内検定の対象職種 六角穴付きねじ類成形加工機械調整
認定年月 昭和63年3月
 導入当時、技能を習得し向上を図るための教育訓練の仕組みはなく、その方策を模索していました。また公平公正に技能を評価することも大切と考えていました。
 国家検定には「ねじ製造技能検定」はなく、労働省(当時)社内検定の認定取得を目指しました。
 当社の主要製品である六角穴付きねじ類の成形加工機械調整作業には高度の技能が要求され、従事する社員の技能向上を図ると共に自己啓発の目標を与えることを目的に導入しました。
 昭和63年に「六角穴付きねじ類成形加工機械調整」で労働省(当時)の認定を受けました。
 六角穴付きねじ類は、強度区分12.9,10.9とねじの中でも最も高強度が要求され、かつ当社独自の厳しい規格と疲労強度や耐脆性破壊性能向上の為の調整作業には熟達した技能が必要であり、その技能を検定します。
 検定には学科と実技があり、夫々1級と2級の検定を行っています。学科講習会を年間7回開催しており、検定は2月に行います。実技は実機を用い六角穴付きねじ類の全成形加工工程(線材の選定から、金型準備・フォーマー段取り・二次加工・転造加工・製品検査まで)を検定します。

  合格者数…2級=85名、 1級=7名 (平成29年3月31日現在)
 当社では社員に対して、様々な資格の取得を推奨していますが、それは業務に必要と考えているためであり、資格取得を強制するものではありません。
 社内検定は、社内の人材育成施策の重要な一部となっており、技能検定以外にも、検査検定、見積検定など実施し、業務上必要とされるスキル向上と的確な評価をする仕組み作りを進めています。
 毎年4月から翌年3月まで1年間、全社組織であるET(Education & Training)委員会で、全社員対象の教育訓練計画を作成し実施しています。そして社内外における教育訓練が着実な効果と質の向上が図れるようPDCAを継続し運営しています。
 受検者当人は、自身の業務遂行における能力を高めるに当たって、取得すべき資格として目標にしているケースが多く、社員にとってのキャリア目標として定着しています。また当社の社内技能検定制度が国(厚生労働省)から認定され、そして中小企業として初めてということは社員にとって誇りです。
 最も大きな効果は、技能の標準化が進み、それまでベテラン社員の暗黙知であった技能とその評価の細目が試験基準等として明文化され周知されることで、標準作業としての整備が進み、そしてそれが継続運用されるようになってきたことです。
 そして継続的に検定試験を実施するなかで、それが仕組みとなって定着した意義は会社としては大きいです。
<1級 トラブルシューティング検定> <1級 実機実技試験風景>
 社内検定に合格するということは、会社が求めている品質の製品を作ることができる技量を認めてもらったということになります。誰でも検定を受けられるわけではありません。検定を受け、合格することは、ある程度の誇りにもなります。合格したことで、社内で品質判定、製品の作り込みを任せられる地位になったということだと認識しています。
 最初に2級を受けたのは5年ほど前でした。入社して仕事に慣れる時期ですが、同時に、技能に自分の癖が出てくる時期でもあります。そのタイミングで社内検定を受けることで、基本の動作や技能の蓄積ができました。自分にとって、技能の上達において良い方向に進んでいけたと思っています。
 社内検定は、作業手順を学び直すことができる機会であり、そのことによって、後輩にも正しい方法を教えることができるようになります。
◆◆◆ 社内検定認定制度とは ◆◆◆
社内検定認定制度とは、個々の企業や団体が、そこで働く労働者を対象に自主的に行っている検定制度(社内検定)のうち、一定の基準を満たしており、技能振興上奨励すべきであると認めたものを厚生労働大臣が認定する制度です。